五十音式五十音式
(2007/12/21)
有村 竜太朗

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プラのボーカル、竜太朗さんの本です。
ケラ!というファッション雑誌での4,5年近くの連載を1冊にまとめたもので、かなりのボリュームの一冊です。

詩集というか写真集というか、装丁もかなりアートですし、音楽本の領域を超えて、アート本と言ったほうが良い感じです。
だから、プラや竜太朗さんを全然知らない人が読んでも、その独特の色を持った色のない世界には、ハマる人はストライクすると思います。
初版は装丁が豪華仕様になっているらしいです!(←帯に書いてあった)

ちょっと興味を持った方は是非、本屋さんへ探しに行ってみてくださいね♪
あ、でも、アート系が強い本屋さんを選んでください(汗)
トレモロ トレモロ
Plastic Tree (1999/03/10)
ワーナーミュージック・ジャパン
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さてさて、今日もプラです!!ちょっと最近聴き返していた1枚なのですが、これは当時のプラが持っていたふわふわ感、っていうのかな、独特の雰囲気が出まくっていると思います。
4曲入りマキシシングルで、まずパッケージからして面白い。
開くと絵本仕様になっていて、写真と歌詞が載っているのですが、竜太朗さんが骨の羽根しょってます!!若い!(笑)←けっこう有名な写真ですよね。

曲の方ですか、タイトル曲の「トレモロ」、聴いていて気持ちいいメロディーなので、すごく好きです。イントロからしてかなりのインパクトがある曲なんじゃないかと勝手に思っています(笑)

次の「パノラマ」は、雨音シトシトですね。湿った、いや濡れた感があります。ちょっとひねたギターが印象的。

3曲目「祈り」はどうやら洋楽のカバーらしいです。原曲のタイトルは「TURN!TURN!TURN!」と書いてあったな…。すごいプラっぽいからオリジナルと思いきや。

最後の曲「月世界」。かなり好きです!!竜太朗さんの当時の歌い方が、ふわふわした、儚いような感じだったのですが、この曲では囁くような歌い方をしているんですね。っていうと、今ならちょっとエロ感を連想するじゃないですか、それが全くない!!!(笑)小悪魔っぽい感じもしないでもないけど。
シロクロニクルのレビューで、「CELL.」までの3枚のアルバムは思春期を連想する、って書いたのですが、それ以前は、私の中では無垢であるが故の子供が持つ、残酷さみたいなものを連想させられます。
この当時には色気がある詞っていうのも出てこなかったけど、バンドのキャラクター自体にも欠片すら見えなかったですね。
この曲のイントロもすごく好きです。何か洋楽っぽい感じもするなぁ。
ちなみに最後に「kiss me…」って唄っているのですが、全然エロじゃないですね〜。(←またそこか?)

やっぱりアダルトな雰囲気が出てきた最近のどっしり感に比べると少し、物足りない感じがするかもしれませんが、最近好きになった方にも是非、聴いて頂きたい1枚です。
2007.07.24 白黒思考で。
シロクロニクル シロクロニクル
Plastic Tree (2003/10/22)
ユニバーサルJ
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私が多分、プラのの中で一番聴き込んだアルバムです。
「イロゴト」から何だか今までのプラと全く違う大人っぽい一面を出してきたことに衝撃を受けたことは今でも忘れられません。
この曲からかな、以降リリースされる楽曲に大人の雰囲気が少しづつ出始めたのではと思います。

「ナショナルキッド」「水色ガールフレンド」と可愛い印象の曲が続き、まさかの「もしもピアノが弾けたなら」!!
かの有名な俳優・西田敏行が歌った80年代のヒット曲のカバーなのですが、このシングルが出ることを知った時には度肝を抜かれました(笑)。
結構話題になったんですよね。「ヴィジュアル系バンドがあの名曲をカバー!!」ってフリで。
元はピアノのバラードだったのですが、それまでのプラにはなかった、こんなアレンジで出てきたことも新鮮で、「プラ、やるなぁ!」と思いました。この曲がきっかけとなって、「シロクロニクル」の骨となる音が出来ているような気もします。

「サンデー」はそれまでのプラの引き出しから出てきてはいると思うのですが、何となくポジティブな雰囲気をまとっている、不思議な印象。

そのポジティブな印象のまま、カウンターを食らわすようなギターのリフから始まる「星座づくり」。この曲も可愛い☆

「ねぇ、手を握れない 魚座の僕の指は 泳いでばかりだけど」

ってところが、ホントに可愛くて!!(笑)←テンション上がってる
「魚座」と「泳ぐ」を掛けてるところも巧いですね♪

そしてこれもカバーですね、「バカになったのに」。
the ピーズというバンドの曲なのですが、

「パンチパーマでパンク シラフでバカ〜♪」

っていうような(このフレーズ、かなりパンチ効いてますけどね。)プラにはありえない(失礼。)詞を竜太朗さんが唄うと、あっという間にプラの曲なんですよね☆さすがだと思います。

「サンデー」と同様、ポジティブな雰囲気を持つ「秘密のカーニバル」から一転、アバンギャルドな「ピカソごっこ」。ピカソも前衛的ですから、曲の印象と詞がドンピシャでリンクしています。

雲行きの怪しさを匂わせて、間違いなくこのアルバムのキー曲ですね、「バリア」。
激しいギターの音に乗せて、痛々しさを感じさせる詞は思春期の過去を抉られるような。…すごく、理解る感情。
私の中では「トロイメライ」「シロクロニクル」「cell.」の3枚は、中高生という思春期を連想させられるアルバムで、「シャンデリア」「ネガとポジ」は大人の印象なんですよね。もっと言うと、「シロクロニクル」は高校生かな。多感だけど中学生ほど複雑でもない感じで。

そしてアルバムの最後に相応しい、優しく幕を引くような「最終電車」。

「離れても 遠くても 全て君に向かっていく。

つぎはぎの祈りでも、ひとつひとつ叶うように。」

胸に小さな灯がともる感じがして、ここの詞がすごく好きです。
何か、遠距離恋愛している人が聴いたら、幸せな気分になりますよね。


と、しめて11曲。キー曲は「バリア」だけど、全体にすごく前向き感があるというか、温かく満たされるような、ある意味プラの異色作ではないでしょうか。
今の退廃的な匂いがする雰囲気もたまらないのですが、このアルバムはこれで本当に良いものだと思うので、ベストアルバム「白盤」「黒盤」を聴いている方にも、この曲順で是非、聴いてもらいたいなぁと思います♪
あおむしドロップ あおむしドロップ
有村 竜太朗 (2002/10)
メディアファクトリー
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最近、毎日のようにプラの新アルバムを聴いているので、ボーカル・竜太朗さんの本を紹介しておこうと思います。

発売間もない新曲やアーティストの生の声が聴けるCD付きという画期的なアイディアで音楽雑誌業界に新しい風を運んだ「ザッピィ」という雑誌を覚えているでしょうか?
残念なことに、音楽業界の法律などの諸事情により休刊してしまったのですが、竜太朗さん、その「ザッピィ」で4年ぐらいかな?連載を持っていたんですね。その名も「あおむしドロップ」。
絵日記風なつくりで、筆ペンで描かれた絵が何ともいえない味を出しています。表紙のキャベツの写真の裏にはあおむしが。
竜太朗さんの独特な文章の切り口はシュールな笑いを・・・いや、爆笑かな?(←私は爆笑してました)
淡々と結構ぶっちゃけ話を書き綴っているのですが、そこがまた面白い!!他のメンバーの話も出てくるので、プラ好きにはおすすめ。
連載の各回に、当時を振り返っての竜太朗さんの裏話的コメントが付いていて、それもまた笑えます。

読んでいて思ったのが、竜太朗さんって、声の印象とかステージでの雰囲気はふわふわしていて捉えどころがないように見えるけど、もしかしたら普通のときはかなり面白い人なのでは…??と。面白い人じゃないとあんなの書けません!!どちらのキャラも竜太朗さんに変わりはないんでしょうけどね♪

私は昔、本屋で取り寄せて貰って購入したのですが、さっき、表紙の画像が欲しくてAmazon検索で見たら、ユーズドでしかなく、かなり高値がついていてビビりました。が、問い合わせが殺到すれば出版社で重版してくれる…かも!!プラの人気は本当にすごいですからね☆
ジャンルも国境も越えて、今度はどのボーダーを超えるのか、楽しみな限りです。
ネガとポジ(初回限定盤)(DVD付) ネガとポジ(初回限定盤)(DVD付)
Plastic Tree (2007/06/27)
ユニバーサルJ
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ちょっと遅くなりましたが、プラのアルバム、出ましたね!!
デビュー10周年の年の記念すべきアルバムです。
プラとは私はオムニバスアルバムで「クリーム」を聴いたのが出逢いでした。それからかれこれ10年以上とは、そら恐ろしい事実です。←心はいつでも永遠の25歳ですから(笑)

今回のアルバム、先行シングルがバラード2作続いていたので、どんな風になるのかイマイチ想像つかなかったのですが、プラは何してもプラですね!!良い意味で期待を裏切らず、良い意味で期待を裏切ってくれたかな。

パッケージに付いていた宣伝コピーに「純文学がロックする」とあって、かなり上手いなぁ!!と思いました(笑)まさしくその通りでございます。
詞の世界観の文学的美しさといったら、今のこのシーンの中では確固たるジャンルを築いていると言っても過言ではないのでは?
竜太朗さんと正さん、アキラさんそれぞれ、曲を作って詞を書いているのですが、プラというジャンルの枠をじわりじわりとはみ出して、はみ出た部分を我がものにしようというしたたかさといったらないですよ!これぞアーティスト魂って感じですよね☆

「眠れる森」から澱むのに渇いた空気感を持って始まり、「不純物」「エレジー」と加速した後に「スピカ」が静寂を連れてきて、「ザザ降り、ザザ降り」の疾走感から一気に「無人駅」「オレンジ」「Sabbath」「egg」「涙腺回路」まで駆け抜け、「黒い傘」「アンドロメタモルフォーゼ」がまた渇いた澱みを持ってくる、というような流れかな。ちなみに今日のタイトルは「アンドロメタモルフォーゼ」の詞から。

前回の「シャンデリア」の前あたりの「讃美歌」からかな?ギターがガンガン入ってきてて、メロディーがUKロックっぽい印象を受けていたのですが、そこからまた進化して、もう少しひねたギターと技ありドラムとベースラインの強さが前面に出た、アダルトな印象を受けました。竜太朗さんの唄い方も唯一無二の「色気」ともいえるようなものを漂わせ、日本語の美しさが際立ちます。
そうそう、気付いてる方も多いかと思いますが、プラの曲に英語の歌詞はあまり見当たりません。今回も「egg」でちょっと使っているぐらい。日本語で歌っていて洒落た曲って、カッコいいです。
そして時々、闇の中に「光」を感じる詞もあって、それがやけに眩しく輝いています。
意識してかそうでなくてかは定かではありませんが、「雨」「月」「傘」「星」というキーワードがたくさん出てくるからか、何だか梅雨時にピッタリなアルバムだと思います♪

彼らも9月にはいよいよ日本武道館!!新たな10年に向けて、プラらしい歩みを続けていって欲しいと思います☆